「MP-TW4011J」を使った授業の様子(2020年11月)
横浜市立荏田南小学校 副校長
菊原 政臣 氏
GIGAスクール構想により、高速大容量の通信ネットワークを使った1人1台の学習用端末を活用した授業が注目されています。荏田(えだ)南小学校は、横浜市内でも先進的な取り組みを積極的に行っている学校で、すでに教室の全児童がiPad上のデジタル教科書を使い、「MP-TW4011J」の電子黒板機能を用いた授業が行われています。多くのプロジェクターの中から「MP-TW4011J」を選んだ理由を、菊原 政臣副校長は次のように語ってくれました。
「やはり、他校での豊富な実績があったというのが大きかったですね。明るい教室でも黒板に直接映し出すことができますし、そこにチョークで書き込みをすることもできる。インタラクティブペンで書けば書き込み内容を保存できるので、次の授業でもそのまま活用できます。また、デジタル教科書との相性も非常に良く、児童の理解力が向上していると思います」
デジタル教科書
社 名:光村図書出版株式会社
商品名:学習者用デジタル教科書+教材 国語5年
実際に授業する先生方も、児童たちの変化を次のように語ってくれました。
「まず、反応が違いました。授業への集中の度合いが、どのクラスでも格段に上がっています。ノートに文字を書くことを面倒がっていた児童も、iPadでは意欲的に書き込みます。以前は2行くらいしか書かなかった子が、今は4行、5行と書き込むようになりました」と山崎 大輔教諭。
「これまで全然授業に集中できずノートもほとんどとらなかった児童が、iPad内のデジタル教科書を使うようになり、頑張って取り組もうとする姿が見られ、積極的に手も挙げるようになりました」と、石塚 真央教諭もその変化を指摘します。
先生方は、児童がデジタル教科書に書き込む内容を手元のiPadで見ることができるため、児童たちのこのような変化にもすぐに気付いたとのこと。児童たちの書き込みの様子、進み具合を一度に見ながら、黒板上に映し出された教科書で、次の課題に児童たちを導いていく。こうした、新しい授業の進め方ができるようにもなりました。
山崎 大輔教諭、石塚 真央教諭、斎藤 謙介教諭
機器構成図
電子黒板プロジェクターとデジタル教科書の活用によって、大きな変化が他にも起こりました。
「通常は模造紙などに書いた資料を黒板に貼るのですが、プロジェクターなら必要な内容をすぐに表示できるので、大きな時間短縮になります。加えて、児童がiPad内の教科書に書き込む・線を引く・保存するといった操作が可能となり、黒板の内容をノートに書き写す必要がなくなりました。先生の授業の準備時間や児童の作業時間が大幅に短縮できたことにより、児童がじっくり考えるための時間を授業の中で豊富に取れるようになりました。児童は考えながらiPadを操作し、失敗したりやり直したりしながら、自分で正解を考えていきます。いくらでも失敗できるというのもデジタル教科書の良いところだと思います」と、斎藤 謙介教諭。
「コロナ禍(か)の今、ネットワークを活用した授業はさらに必要性が高まっています。このような状況の中、電子黒板プロジェクターの機能や表現力、デジタル教科書との相性の良さ、連携は今後さらに重要なものとなります。その意味で、先生がこれまで身に付けたノウハウを生かしながらデジタルを活用した授業を実現させる「MP-TW4011J」は、授業の現場において必要不可欠な存在だと思います」と、菊原副校長からも非常に高い評価をいただきました。
キャスターの付いた専用の置き台を作り。教室間を移動させながら使っている。比較的コンパクトなサイズのため、黒板の前で動く先生の邪魔にもならない。